看護師を辞めるために
看護師を辞めたいと考えていても、実際に行動に移すことに気が引けてしまうという人は多いでしょう。辞めたいと思っても、すぐにやめることができないのが仕事です。とりわけ人材難が叫ばれている病院関係の仕事というのは、本人の意志とは関わりなく事が運んでしまうことも少なくありません。病院側も人材を確保するのが難しいので、スタッフには何としてもやめてほしくないと考えている場合が多く、辞めたくとも辞められず、結局ずっと続けているという人もいます。
とはいえ、何よりも尊重されるべきなのは、本人の意志です。本人の辞めたいという意思が強ければ、病院側にそれを止める権利はないので、辞めようと考えたらとにかく強い意志を持って臨むということが大切です。もちろん、どんな病院であっても就業規則というものがありますから、辞めると言っていきなり辞められるわけではありません。
退職するということをまずは通知するということが基本ですが、通知してからもおよそ3か月間以上、仕事の引き継ぎに時間を要されるケースもあります。その期間中に、病院側も代わりの人材を確保しなければならないのです。人材がなかなか集まらないということもあるでしょう。人材不足の病院であれば、人がいなくなるのは患者側にとっても死活問題です。そうなると、退職通知を出しても結局半年くらいは辞められないということも考えなければいけません。つまりすんなり辞めるためには、予めそれなりの準備をしておくということが重要だということです。離職は、周囲に様々な影響を与えるだけでなく、引き継ぎの時間も要されるので、本当に辞めるべきかどうかをしっかり見極める判断力も重要です。離職後に後悔しないよう一旦立ち止まり、看護師を辞めたい理由と向き合ってみましょう。